Scratchのスプライトってなに?
炭酸飲料じゃないよ
ゲームのプログラミングでもよくスプライトというキーワードが出てきますが、とてもざっくりいうと「人形劇の人形」みたいなものです。
Scratchにおけるスプライトも同じ意味で、Scratchプログラミングを構成する重要な要素の一つです。
まず、Scratchには舞台となるステージがあります。
そのステージの上を動き回るのがスプライトなのです。
スプライトとステージにはそれぞれ、コード・コスチューム(背景)・音が個別に設定できます。
人形の数だけスプライトが存在し、それらを制御するプログラムのコードやコスチューム、音はスプライトごとに独立しています。
コスチュームとスプライトの違い
スプライトの概念がよく分かっていないと、コスチュームとの違いがよくわからないと思うことでしょう。
どちらも同じ画像が表示されているので紛らわしいですが、全くの別モノです。
スプライトは「人形劇の人形」と書きましたが、コスチュームはその名の通り「衣装」です。
スプライト一つに対してコスチュームは複数設定できます。
ただ、この説明だとスプライトという人形に着せるコスチュームが何枚もあるようなイメージになってしまいますが、ちょっと違います
もう少し正確にいうと、スプライトとは目に見えない人形です。
その人形の見た目を決めるのがコスチュームなのです。
コスチュームを入れ替えることでスプライトが歩いているように見せることもできるし、全く違う見た目に変えることもできるのです。
また、ステージに対してもコスチュームが設定できます。
プログラムを作ってみよう
プログラムのコードはそれぞれのスプライトと、ステージに対して作ることができます。
今回は「スプライトが横方向に移動して画面の端に到達したら音が鳴り、背景が変わりスプライトが逆方向に動き出す」というプログラムを作ってみましょう。
まず、スプライト対する処理を考えます。
- プログラムの開始条件として、旗がクリックされたときを選択
- X方向に10ピクセルずつ移動する
- 画面の端に到達したら反対向きのコスチュームに入れ替えて音を鳴らす
- 進行方向を反転させる
- 上記の処理を繰り返す
次にステージに対する処理を考えてみましょう。
- プログラムの開始条件として、旗がクリックされたときを選択
- スプライトが画面の端に到達したら背景を入れ替える
- 上記の処理を繰り返す
それでは、実際にプログラミングしてみましょう。
アカウント作成については下記を参照してください。
Scratchで遊ぼう
新規でプロジェクトを作成します。
スプライトを選択してコスチュームを選択する。
(今回はデフォルトの猫を使用します)
反転したコスチュームを作る。
一番上のコスチュームを右クリックして複製する。
複製したコスチュームを左右反転する。
また、今回はよりシンプルなプログラムにするため歩くアニメーションは表示させないので、不要なコスチュームを削除します。
鳴らす音を選択する。
(今回はデフォルトの音を使用します)
スプライトのコードは次のようにします。
次にステージを選択して背景を選択する。
好きなものをいくつか追加していきましょう。
ステージのコードは次のようにします。
作成したプログラムはこのようになります。
https://scratch.mit.edu/projects/535539765
また、これを少し改良して歩行アニメーションを表示したものが以下になります。
https://scratch.mit.edu/projects/535194101
コードの説明は省いてしまいましたが、まずは真似をしてみてください。
いろいろと触っているうちに少しずつ理解できるようになってくるはずです。